2015・GWレポート 大台ケ原編  2015.5.2
日本屈指の大瀑布、中の滝。
2009年に2km先から遠望して、それっきりになっていたが
いよいよ滝下まで行く計画を実行に移す事になった。
もともと一緒に行こうと言ってくれていたmatsuさんと
前日から行動を共にしていたふたつぎさんと、3人で行く予定。
ふたつぎさんは、すでに滝下への中間地点
「滝見尾根の展望ポイント」まで訪問済みとの事で
かなり心強いメンバーとなった。
6時に大台ケ原駐車場で集合して、早速出発。
前日は山小屋で宿泊して、休養たっぷりの私とふたつぎさん。
ほとんど寝ずに、すでにへろへろ状態のmatsuさん。
不安と期待を抱えながら、3人はシオカラ橋へ向かいました。
駐車場から、下り坂を30分ほど歩くと目指すシオカラ橋が
見えてきました。(左の写真)
橋を渡って右へ。ここから踏み跡をたどって沢沿いを歩きます。
この時は早朝なので誰も人はいませんでした(^^)
シオカラ橋から沢沿いの踏み跡を歩き、やがて沢を歩きます。
(上・左の写真)
シオカラ橋から10分ほど歩くと、滝の落口が現れます。
ここが東の滝。(上・右の写真)
鉄の棒やチェーンで作られた柵が残されていて
以前は遊歩道として整備されていた事がわかります。
東の滝は落ち口だけを見て、先へ進みました。
ここからはだらだらと下り坂を進みます。
途中、大きな幹の抜け殻のようなものもあったり(^^;
(左の写真)
今は立ち入り禁止になっていますが、意外としっかりとした
踏み跡をたどって、進んでいきます。
どんどん高度を下げて進むので
当然ながら、帰る際の登り返しが不安になりました。
右手の遥か先に、目指す中の滝や西の滝が見え始め、
シオカラ橋から約1時間ほど歩いたあたりで
西の滝をしっかりと見渡せる場所にたどり着きました。
(→の写真)

ふたつぎさんによると「滝見テラス」と呼ばれるポイントで
西の滝と中の滝が綺麗に眺められました。
(↓の写真)
滝見テラスから眺める、西の滝(左)&中の滝(右)は
それはもう、優雅というか豪快というか
申し分のない景色を楽しませてくれました。
特に中の滝は、250mクラスの落差があるため
滝下から眺めるより滝見テラスからの方が見ごたえがあるかも
しれません。

ちなみに、中の滝の滝下は、2007年から
立ち入りが規制されている西大台地区に含まれるので
基本的に立ち入ることが出来ません。
西大台地区への入山許可を得るための講習を受けても
許可されたコース以外を歩くことは禁止されるため
滝下への立ち入りは出来ません。
山全体が特別天然記念物に指定されている国立公園とはいえ
自由な立ち入りを法律で禁止する制度には
かなり不満を感じ、自由に出入りできる東大台地区も頭に入れると
大いに矛盾を感じます(^^;


ちょっと愚痴ったところで先を急ぎます。
滝見テラスを出発して、先へ進みます。
閉鎖された登山道とはいえ、ところどころに先人の残した
テープが残されているので、それを頼りに進むこと一時間。
最後は一気に高度を下げて、ちょっと迷いながらも
沢へ降りることができました。

そこは目指した西の滝の滝下。
宿を出て、3時間40分。
大台ケ原駐車場から、3時間20分。
シオカラ橋から、1時間50分
滝見テラスから・・・?・。
やっとたどり着いた安堵感と達成感。
大迫力の滝と飛沫と虹が迎えてくれました。
落差は150mと言われ、その全体を見ることはできませんが
正面から、少し角度を変えながら、たっぷりと
滝の迫力と空気を感じることができました。
まさに至福の時間でした。
西の滝から、沢の上流方向に
中の滝が見えます。200〜300m程でしょうか。
距離はたいしたことがないですが、大岩がごろごろと
転がっていて簡単には行けそうにありません。
滝下のスペースもせまく、見上げると
せり出した岩が目隠しとなり、全体を眺めるどころか
その半分も視界に入れることは出来ない。でしょう。
おそらく、撮影には広角のレンズが必須です。

☆〜記憶と記録がなくなること数時間〜☆

西の滝の滝前で記念撮影を済ませ
来た道を戻ります。
急坂を下ってきたため、当然恐ろしい程の上り坂が待っています。
遠征の身にしては珍しく、睡眠時間が十分だったため、
思ったより楽に歩くことができました。
滝見尾根までもどって、遅い昼食を食べながら小休止。
歩き始め、しばらくしたところで再び沢へ向かって
道なき道を降りていきます。
東の滝、滝下を目指すためでした。
再び沢へ降りたポイントの目印は
綺麗な緑色が美しい釜です。
見る角度によって緑色が濃くなる
うっとりする綺麗な場所でした。
こういう景色を楽しめるのも
滝巡りりや山歩きを趣味とする人の特権です♪

それを良いと思うかどうかもそれぞれですが
こういう綺麗な風景を、良いな〜と思えるって
地味に、良いことです(=´∀`)
沢へ降り、いくつかの大岩や小滝を超えて進むこと20分。
東の滝の前へ着きました。
しかし、残念なことに
強い日差しが、崖に挟まれて流れる滝の姿を隠してしまい
綺麗に見ることが出来なくなっていました。(→)
この時ばかりは、雲一つない晴天の空を恨めしく思いましたが
ここまで順調に遠征の滝見を楽しませてくれたのも
今日のような晴天のおかげ(^^;
いくらがんばっても、まともな写真が撮れそうにないし
早々に滝前を離れて帰ります。
ここからは東の滝を直接登り、滝上の遊歩道を目指しますが
右岸は西大台地区。立ち入り禁止地区なので通れません。

なんとか遊歩道へ戻り、シオカラ橋を目指しました。


そしてシオカラ橋へ戻り、現実の(一般人の)世界へ戻ります。
シオカラ橋では、たくさんの観光客が休憩していて
ありえない場所から現れた私たちを、変人を見つめる冷たい視線で
迎えてくれました(^^;
シオカラ橋から駐車場までは、30分ほどのダラダラとした登り。
気力を振り絞って先を進みましたが
駐車場へ着いた時はもう限界(T0T)

でも、久しぶりの遠征を締めくくる一日は
大満足な結果になりました。
遠望のままで心残りだった西&中の滝を見ることができて
本当に嬉しかったです。

ご一緒してくれた、ふたつぎさん、matsuさん、ありがとうございました。
睡眠不足のmatsuさん、本当にお疲れ様でした!

この日の夜、道の駅飯高で
謎の滝サミットが開催されたことも良い思い出です。
滝○かのみなさん、ありがとうございました(^^)
おわり